ウィメンズ ランウェイ

Balmain 2024年 春夏コレクション

今宵のBalmain 2024年春コレクションのプレゼンテーションでは、引き続き創設者ピエール・バルマンが私たちに残した素晴らしいヘリテージを讃えています。こちらのランウェイのメッセージや着想、ディテールについて語るには、ピエール・バルマンの友人で最も著名な女性、ガードルード・スタインのおそらく一番有名な言葉「A rose is a rose is a rose is a rose.(薔薇は薔薇であり、薔薇であり、薔薇である。」と関連付けるのがもっともわかりやすいでしょう。

「A rose...(薔薇は)」

当メゾンの豊かなアーカイブから得た素晴らしいデザインやスケッチを元に、私たちチームは1940年代後半から1950年代前半にかけてのメゾン クチュールのデザインの中でも突出した要素に焦点を当てました。そして、ピエール・バルマンの彫刻的なフォルムや精緻なテーラリングといった建築的な卓越性を引継ぎ、アトリエのシャープなカッティングと、クリノリンで変形させたジャケットやスカートの柔らかなカーブを組み合わせたのです。

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ピエール・バルマンのミッドセンチュリー・コレクションでも見られたように、メゾンを象徴するモチーフであるポルカドットを、さまざまなサイズや色、素材でアイテムに取り入れています。そして、とりわけ、Balmainの2024年春コレクションでは創設者が長く愛し続け、庭やクチュールデザインの重要な位置付けとなっていた薔薇の花にオマージュを捧げています。

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「is a rose…(薔薇であり、)」

私たちチームは、香り高くフェミニンな薔薇という多年草を、蕾ひとつでの飾りや、庭いっぱいのキャベツローズのようなカラフルなプリントなど、さまざまな形でデザインに取り入れました。立体的な薔薇は、パテントレザーやゴム、ラテックス、磁器、さらには再生ペットボトルなど、さまざまな素材を用いて作りました。

薔薇の精神、つまり花にまつわる歓びや美しさ、愛が本コレクションの原動力になっているのは明確です。今日、私たちはもっとたくさんの歓びや美しさ、愛を必要としています。

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「is a rose…(薔薇であり、)」

しかし、ここで避けたいのは、愛や美、歓びを讃えた春の花々の外見だけに焦点を当てることです。愛とは複雑なもので、どんな薔薇にも棘があります。そして、私たちはその複雑さを心から受け入れています。このランウェイでは、さまざまな大きさや形の棘が登場します。私は隣り合う正反対のものが引き起こす緊張感に日頃から魅了されていますので、このようなデザインが登場しても、私をよく知る人ならそんなに驚かないでしょう。そして、対極にあるものへの好意は、来たるシーズンのデザインに特に顕著に表れています

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本コレクションは、鮮やかな色彩で満たされ、同時に厳格なモノトーンも採用されています。柔らかく、流動的で官能的な曲線が、非常に精緻なパリのテーラリングと組み合わされています。私たちは、並外れたクチュールの伝統に、新鮮で現代的な考え方をプラスすることで、さらに素晴らしいものへと変化するのだという可能性を築き続けています。

「is a rose.(薔薇である。)」

ことわざにもあるように、薔薇の枝に棘があることに文句を言うこともできれば、棘のある茂みだからこそ薔薇が繁栄するという事実を祝福することもできます。私たちのチームは後者の捉え方をします。

ブーケに着想を得たレザーバッグや花びらで覆われたヒール、しなやかな棘付きの茎がフレームで咲き誇るミニフラワーをあしらったアイウェアなど、私たちは薔薇の茎、花、葉、棚といったすべてに祝福を込め、ランウェイのさまざまなルックやアクセサリーにデザインを落とし込みました。そうです、私たちは棘を見ながらも、愛や歓び、美しさを祝福する薔薇の花にも焦点を当てているのです。

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ショーの製作に関わった方々:

    • スタイリング:Charlotte Stockdale、Katie Lyall
    • キャスティング:Anita Bitton
    • ヘアスタイリスト: Sam McKnight
    • MU : Isamaya
    • プロダクション: La Mode En Images

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