伝説のミューズたち
メゾンの礎
From an early age, he was profoundly influenced by his mother, Françoise, a young widow who courageously raised her son alone while managing the family’s dress shop.

Later, during wartime Paris and beyond, Balmain found support and inspiration in his “American mothers,” Gertrude Stein and Alice Toklas—iconic avant-garde figures whose intellectual independence and fearless spirit resonated deeply with the young couturier. With their chic tweed suits, they were Balmain’s first clients in the years preceding his couture house’s opening.

「オリヴィエ、今夜、10周年を記念してコンサートを開催するのは正しいことだと思う。
あなたも私も分かっているように、ファッションと音楽が組み合わさると、それぞれがとても強くなる。そして、このメゾンには、当時の偉大なアーティストとパートナーシップを組んできた素晴らしい歴史がある。ピエール・バルマンは多くの音楽の世界のアイコンたちを美しく装ってきた。
もちろん、伝説のジョセフィン・ベイカーもそのひとり。フランス・アメリカ両国が、その素晴らしい才能、喜び、美、そして何よりも驚くべき勇気を称える人物。」
ビヨンセ
音楽との融合
各時代の優れた才能あふれるミュージシャンたちと密接に関わってきた長い歴史によって、メゾンは際立っています。ピエール・バルマンの ジュリエット・グレコ、ダリダ、ジョセフィン・ベイカーとのコラボレーションに始まり、オリヴィエ・ルスタンもビヨンセ、リアーナ、JLo、ビョーク、リル・ナズ・X、マルーマとのパートナーシップを展開しています。今日の音楽界のレジェンドの多くが Balmainを選ぶのは当然のこと。音楽とファッションが完全に融合した、メゾンの徹底してモダンなDNAを を反映しています。


「ピエール・バルマンの著名な顧客は数えきれません。リリー・パルマーの好みは、日中は薄手のウール、イブニングはモヘア。イングリッド・バーグマンには強いこだわりはありません(気に入ったらどんなデザインにも心を惹かれ、最近フィッティングを終えたネイビーのスーツは、モーブとホワイトのストライプのモスリンブラウスを合わせて着用する予定)。最後に、最近、ブリジット・バルドーが着て話題となった、パープルのベルベットドレスと、深みのある濃緑色のモヘアの裏地がついたコートは、ピエール・バルマンが彼女のためにデザインした作品です。」
スターたちを美しく装うのは誰?
『ル モンド』
1958年12月18日


王室の装い
1960年代から70年代にかけて、ピエール・バルマンはタイ王室のためにデザインを手掛けます。当時、最もおしゃれな女性の一人と言われたシリキット女王のために贅沢なワードローブを制作しました。女王の比類のないBalmain コレクションは、特別な日のための、カクテルウェアやイブニングウェアであふれていました。パリのクチュール技術、シルエット、テーラリングと、タイのシルク、装飾、美しモチーフを融合させた作品が並びます。
Balmain also forged friendships with pioneering women like Germaine Cellier, one of the first female perfumers, and Suzy Volterra, audacious owner of a racehorse stable—both embodying the bold refinement he championed. As women broke professional barriers, Balmain honored their achievements with elegant, authoritative designs. He designed uniforms for trailblazers like Danielle Décuré, Air France’s first female pilot (1975), Valérie André, the French Army’s first female General (1976), and Yvonne Chassagne, France’s first female Prefect (1981).
1 / 3
リアーナ(SPRING 2014年春)
音楽をこよなく愛し、同世代が今を生きるためのデザインを追求するオリヴィエ・ルスタンにとって、当時26歳だったリアーナをBalmain 2014年春キャンペーンに迎えるのは当然のことでした。「もちろん、今回のキャンペーンにリアーナの起用を望んだのは、親友であることに加え、ミューズでありアイコンだからです」とルスタンは説明しています。「そして、これらの衣装を完璧に着こなすところが好きなんです。80年代のスーパーモデルの風格でした。」
スーパーモデル(2016年春)
私の(そしてほとんどのデザイナーの)アトリエのムードボードには、シンディ、クラウディア、ナオミの伝説の写真が雑然と並べられていることが多いのです。一緒に仕事する夢が叶ったと言っても過言ではありません。彼女たちとスティーヴンが今回のキャンペーンで直感的なチームワークを発揮するのを見て、目の前にある信頼、プロ意識、優雅さに心を打たれました。最終的なビジュアルイメージが完璧になることを確信していました。今、彼女たちを見ながら、おそらくこの写真も、いつか未来のデザイナーのムードボードの一部になると考えるのは楽しいことです。
1 / 7
スーパーモデル(2016年春)
スタジオでこのキャンペーンの撮影を見ながら、オリヴィエ・ルスタンは笑みを浮かべるしかありませんでした。もし誰かがタイムスリップして、
思春期の自分に、いつかニューヨークのスタジオでスティーブン・クラインがシンディ、クラウディア、ナオミのキャンペーン撮影をしているのを見ることになるよ、と言ったら、自分はどんな反応をしただろうかと
考えていたのです。「ボルドーで子供だった頃に、彼らの雑誌記事でファッションが持つ驚くべき変革の力を初めて理解したのです」
と語っています。クリーンでダイレクトなライティングの中、4人のアイコンはフロントやセンターでポーズをとっていました。彼らに特別なインスタレーションや照明演出は
不要であることは明らかでした。Balmain 2016年春のデザインとパワフルな女性たちのユニークな組み合わせは、十分すぎるほどだったのです。
1 / 6
Olivier Rousteing builds upon the house’s long history of dressing royalty, creating red-carpet and arena-concert ready designs for today’s music monarchy.
ミラ・ジョヴォヴィッチ(2018年秋)
1990年代に育ったフランスの子供たち同様、オリヴィエ・ルスタンも『フィフス・エレメント』とその主演女優ミラ・ジョヴォヴィッチに夢中でした。彼女の演技、強さ、スタイル、才能を尊敬するオリヴィエ・ルスタンは、Balmain プロジェクトで一緒に仕事をすることを長らく夢見ていました。ですから、ミラ・ジョヴォヴィッチがメゾンの2018年秋冬キャンペーンへの参加に同意したことは、彼を大変喜ばせたのです。

BALMAIN ARMY
メゾンのエートス
