初日から変わらぬ大胆さ
大胆な、建築を思わせるシルエット
1945年、ピエール・バルマンが初のクチュールコレクションを発表して以来、メゾン Balmainは、反骨精神、大胆さ、そして驚くべき楽観主義が融合した独特の姿勢を貫き、傑出した存在となっています。
メゾン創設75周年を記念して、オリヴィエ・ルスタンはフランスの伝統的な平底船「ペニッシュ」に、ダンサー、音楽、ピエール・バルマンのアイコニックなクチュールデザインを乗せてセーヌ川を航行し、パリの中心部を横断しました。この祝典は「Balmain-Sur-Seine(バルマン=シュル=セーヌ)」と命名されます。ルスタンがファッションプレスに語ったように、この華やかなイベントによって、数カ月のロックダウンを終えたパリの再開を最も安全な方法で祝うだけでなく、メゾンの傑出したDNAに正面から焦点を当てることができました。「ピエール・バルマンは夢を実現するために毎日闘っていました」とルスタンは語ります。「信じられないほど困難な時代に、文字通り、あらゆることを危険にさらしていたのです。とてつもない賭けでしたが、どの局面においても、恐れることなくリスクに立ち向かうだけの価値があると確信していました。以来、メゾンは創設者の見事なまでに大胆な楽観主義を忠実に守り続けています。」
現在のルスタンのコレクションにインスピレーションをもたらすのは、ピエール・バルマンの偉業である「ニュー フレンチ スタイル」デザインを集めた膨大なアーカイブだけではありません。メゾン創設者の大胆な楽観主義と強烈な反骨精神は、オリヴィエ・ルスタンが過去10年間にわたって手掛けてきたデザインにも大きな影響を与えています。ルスタンがBalmainでリーダーシップを発揮してきた10年間を讃える最近の回顧展を見た誰もが、そのことをはっきりと理解しています。
Balmain 2019年秋:
トラブルメーカーを讃えて
「女性のトラブルメーカーを讃えるだけでは十分ではありません。ですから、今回のランウェイは、現代の喜びにあふれた反逆者たちを賞賛しているのです。インスピレーションを求めて、チームとともに、同世代の自信に満ちた女性たちに目を向けました。コントロールと変化の両方を要求する女性たちです。この新しい姿勢は、すでに勝利したと思っていた戦いに、最近、新たに身を守るための鎧が不可欠になったことに端を発しているかもしれません。しかし、トラブルメーカーたちが自身の大きな力を自覚し、声を上げ、意見を聞いてもらうことを要求するようになり、急速に進化しています。
Balmain 2020年秋:
開かれた扉、開かれた精神
「逆説的に、私のコレクションでは、上流階級の排他的な象徴を取り上げ、独創的な解釈によって、より広く、開かれた世界に焦点を当てています」とオリヴィエ・ルスタンはプレスに説明しています。「これは、開かれた扉と開かれた精神を実現しています。チームとともに、前世代の古く排他的な階級社会のコードを覆しました。それらを見直し、モダンにデザインして、新鮮で極めて現代的なものを作り上げたのです。たくさんのデザインが今や誰にでも開かれています。今日のBalmainが掲げるインクルーシブの価値観と、まさに現代的なフランスが持つ素晴らしい多様性が映し出されているデザインもそのひとつです。」
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Balmain クチュール
2019年春
オリヴィエ・ルスタンが手掛けた最初のBalmain クチュールショーは、クチュールが非常に現代的なものになりうることを明確に示しました。Balmain アトリエの伝説的な匠の技、テーラリング、装飾を駆使しながら、オリヴィエ・ルスタンは、同時に、アイテムの中に新しい世代の視点を確実に取り入れたのです。グラフィティにインスピレーションを得たモチーフ、モダンなテーラリング、デニムとラグジュアリーファブリックのミックスなど、ルスタンは特別なメゾンのランウェイに驚くほど大胆な要素を持ち込みました。
BALMAIN 2019年春キャンペーン
Balmainの反骨精神の化身
「カーラ・デルヴィーニュがBalmainの反骨精神を体現していることは誰の目にも明らかです。自信に満ちたトラブルメーカーは、人を元気にする、新しいタイプの、物事に決して屈しない強い精神力を備えています。カーラは、同世代の女性たちの自信に満ちた強い姿勢を映し出しています。単に抵抗することに満足せず、前進すること(その過程ですべてのボタンを確実に押していくこと)に喜びを感じる女性たちです。
構築を支える
堅固な礎
大胆な、建築を思わせるシルエット